妊娠トラウマ・・光と影
前回、赤ちゃんがサプライズのように宇宙から届いた・・と書きましたが、私自身、妊娠に対する恐れをすごくたくさん持っていました。
母に小さい頃から聞かされていたのは、どれだけ私を生むのが大変だったかということ・・
はじめに身ごもった赤ちゃんは流産してしまい、そのあとすぐにやってきたのが、私なのですが、またまた切迫流産(実際に流産しているわけではないけれど、流産しそうになっている状態)の診断がでたために、妊娠期間の多くを寝たきりで不安とともに、過ごさなければいけなかったとのこと。
流産のことを私に話す時の母から感じる、暗い影みたいなものをいつも感じていました。
「孫の顔はみたいけど、そこまで大変な思いをさせるくらいなら生んでも生まなくてもどっちでもいいよ・・」と言ってくるくらいでした。
幸いにも、私はこの世界に無事生まれることができて今の自分があるわけですが、はじめの子が生まれていたら今の自分はいないんだ・・・
ということを小さいときから感じていました。
それは、自分のいのちの神話というかミステリーのようなもの。
私自身、いのちを誰かにもらったようなそんな感覚がありました。
誰かのいのちの犠牲のうえに自分があるという、少し罪悪感のかけらのようなものもあったかもしれません。
そういう背景があったので、妊娠・出産=恐いこと・大変なこと と思い込んでいたので、なかなか自分自身が妊娠するという勇気を持つことができなかったのです。
でも実際にサプライズであったとはいえ、妊娠できたことによって、その恐れも表層にすぎなかったんだなと気づかされました。
自分というか母親のもの、もしくはそこから波及して集合意識にある妊娠・出産に関する後ろ向きなエネルギーを自分のもののように感じていただけだったのですね。
この世界の大原則として、現実というのは一番深い内面で考えていること・感じていることがそのまま現れてくるといいます。
ただ、思いや考えというのはレイヤーがあったりするので表面ではこう思っていても、深いところでは違うように感じてるってことがよくあります。
私の場合は妊娠・出産は恐いという思いが表面を覆っていたけど、深いところでは母になりたかったし赤ちゃんが欲しかった・・っていうのがあったのでそれが現実となったようです。
(逆に、表面的に頭ではこうしたいって思っていても、深いところでは違う思いがあって抵抗しているので思っていることが実現しない・・などという例もよくあることです。)
さて、話は変わりますが昨年、横浜にいたとき、胎内記憶の第一人者として著名な池川明先生のクリニックに妊婦検診に通っていました。
そこのイベントに出かけたとき、本を販売している方(後から知ったのですが、先生と一緒にご本を書かれた方でした)に突然声をかけられました。
「ご兄弟で亡くなった方いますか?」
「えっ、いませんけど・・・。。。でも、私の前に流産した赤ちゃんはいたみたいですが」
「あっ、その人ですね。お兄さんみたいですよ。ずっとあなたを守ってくれてますよ」
とても驚きましたが、納得という感じでした。
たしかに、今までの人生でいろんなことがあったけど、どこか自分が守られているっていう確固たる感覚があったし、実際にそうでした。
ヒーリングやセラピーの仕事をしているときにそれはいつも感じているし、以前は、アフリカとか中東とか、結構危なっかしいところに20代女子、一人で飛び込んでいっていたけれど、素晴らしいコミュニティーや人に恵まれる体験がほとんどでした。
また、今回の妊娠期間は、頭で想像していたのと180度違う、あったかい日だまりに照らされているようなそんな体験でした。
私の妊娠を知った母は喜び以上に、やってくる心配エネルギーが津波のようにすごかったですが、それにも関わらず、私は特につわりなどのトラブル等で大きく悩まされることもなくここまで、順調にきてマタニティーライフを楽しむことができました。
ちょうど安定期だった夏は例年通り、毎日のように海でも泳げたし、ヨガにも定期的に通い、たくさんのサポートを受けながら自分自身の調子も整えることができました。妊娠7ヶ月に入る前くらいには、すでに母乳も出始めてびっくりされるほどでした。
こんな風に穏やかで健やかに過ごすことができたのも、流産で亡くなっていたお兄さんが守ってくれたおかげだったのかなー。
見えないながら守ってくれる存在があるということは本当にありがたいことだし、それほど心強いことはないですね。
もともと見えない世界の話を一緒にするような母ではないので、どう思われるかな、と思いましたが、教えてもらった兄の存在は伝えないと・・と思って後日伝えました。
「そうなのね~~~。。」
そうすると長年、肩に背負っていた何かがおろされるかのように安堵している母がとても印象的でした。
流産してから30数年たっていてもずっと気になっていた何かが解放されたようでした。それ以来、母親からのエネルギーが心配ではなくて、喜び・ワクワクの嵐に変わっています(笑)。
実際に妊娠してみて知りましたが、すべての妊娠の15パーセント位は流産してしまいます。
でもその魂たちも必ず役割やなんらかの意図をもって、この世界に一瞬やってきています。
この世界に修学旅行に来るような感じで見学しにきて帰っていく魂もいるって、池川先生の本にも書かれていました。
そういう魂はまたタイミングをはかって、この世界に戻ってきたりするようです。
もしくは流産という形をとって、そのお母さんの胎内を浄化しにきたりすることもあるそうです。
または、流産というつらい経験をを乗り越えて精神的に成長してお母さんになる準備を助ける、っていうこともあったりするそうです。
いのちって本当に神秘ですね。
あとは子どもを生む、生まないっていうのもそれぞれの魂が選ぶ道なので、究極は、どっちでもいいんだと思います。親になるという選択をしないことで、できることや可能性も果てしなくありますしね。
ちなみに、私の魂が選んだこれから約半月の間に体験するであろう出産という体験はまったくの未知のものです。
母でない状態から、母になるというイニシエーションの時ー。
わくわくする気持ちと、不安両方が混在していますが、どんなことがあってもオーライなんだって。
この記事を書きながら思いを強められました。
すべては魂の経験ー。
守ってくれているすべての存在に感謝しながら、今のこの限られた貴重な時間・体験の一瞬一瞬大切にして過ごしたいなあ・・と思います。
☆旧ブログ☆